オーメータの特長
オーメータは、オリフィスを用いた風量測定器(風量計)です。
オリフィスによる差圧測定部と表示計で構成され、気体の流量(風量)を正確に測定することができます。
配管のサイズ、気体の条件をお聞きして、あらゆる配管に対してオーダーメイドで設計製造いたします。
装置に簡単に組込むことができ、粉砕・分級・空気輸送・乾燥システム・熱風吹込みなどの風量測定に用いることができます。
更に、OMコントロールシステムを用いることにより、風量測定器(風量計)を設定値にコントロールすることができます。
気体の流れを用いたシステムにおいて、風量を監視し、適正な風量で運転を行うことにより、生産性の向上、品質の安定、作業性の改善を図ることができます。

- あらゆる配管へ適用可能
- 20AからΦ1350までの実績
- それぞれのご使用条件に合わせて設計致します。
- 安価です。
- 組み込みが簡単です。
- 偏流・旋回流に対しても安定した表示が可能です。
- 圧力損失が低い 通常20㎜Aq以下です。
- アナログ・デジタル表示計が選択できます。
- デジタル表示計の場合は風量値を表示することができます。
- 表示計を測定部より遠く離れた場所へ設置することができます。
- 風量コントロールシステムへの応用が可能です。
オーメータの設計
配管の外径、板厚、フランジ寸法、流れる気体の条件をお聞きして、オーダーメイドで設計・製作します。
ガス管をはじめ各種鋼管、ステンレス管、サニタリー管、塩ビ管、スパイラル管などあらゆる配管に対して設計が可能です。
気体は空気、窒素ガス、アルゴンなど、温度は氷点下から高温まで、圧力は負圧からプラス圧、高圧まで可能です。
ピトー管や熱線風速計で時々風量を測定しているだけではありませんか?
それらの方法は、風速を測定して平均風量を算出、そして配管の断面積を掛けて風量を求めます。しかし、配管内の風速は場所により異なり、またねじれた状態で流れており正しく平均風速を測定し風量を算出することはほとんど不可能です。
その点オーメータは、正に風量測定器(風量計)を測定します。また、絞り効果により安定した測定が可能なのです。
オーメータの型式
高性能風量測定器(風量計)オーメータは、コーナータップ型、1インチタップ型、Dx0.5Dタップ型の型式があります。
コーナータップ型

オーメータの標準モデルです。
配管とオリフィスのコーナーよりオリフィス前後の圧力を取り出します。
オリフィスと圧力取り出しフランジおよび4枚のガスケットにより構成され、六角穴付ボルトで一体化されております。
お客様の配管サイズ、フランジサイズおよび流れる気体の条件に合わせ、それぞれオーダーメイドで設計製作いたします。
SGP管、各種圧力鋼管、ステンレス管、サニタリー管、スパイラル管、塩ビ管などいずれでも対応可能です。
オーメータユニットを配管のフランジ間に挟んでいただくだけでセットが完了です。
上流側、下流側の区別はなく、どの方向に取り付けていただいても構いません。
どのようなサイズも製作可能です。
1インチタップ型

オリフィスの上流側および下流側のオリフィス面より1インチの位置に、圧力取り出し口を設けたタイプです。
SGP管、各種圧力鋼管、ステンレス管、サニタリー管、スパイラル管、塩ビ管などいずれにも対応可能です。
大口径の場合、標準モデルではオーメータユニットの重量が重くなりすぎ、また価格が高くなるためこのタイプが有効です。
Dx0.5Dタップ型とは圧力取り出し位置が異なるだけです。
オリフィス面より1インチの位置に圧力取り出し口を設けることができない場合は、Dx0.5Dタップ型を用いてください。
Dx0.5Dタップ型

オリフィスの上流側のDの位置に差圧取り出し口、下流側0.5Dの位置に圧力取り出し口を設けたタイプです。
弊社が提出する図面に従い、お客様の方で、フランジの上流側および下流側に、穴開けとソケット溶接を行っていただき、両側にガスケットが接着されたオリフィスをフランジに挟んでセットしていただきます。
SGP管、各種圧力鋼管、ステンレス管、サニタリー管、スパイラル管、塩ビ管などいずれにも対応可能です。
大口径の場合、標準モデルではオーメータユニットの重量が重くなりすぎ、また価格が高くなるのでこのタイプが有効です。
1インチタップ型とは圧力取り出し位置が異なるだけです。
スパイラルダクトオーメータ SDOM型

SDOM型はインチタップ型を応用してスパイラルダクト専用に開発された型式です。
スパイラルダクトオーメータの設置予定場所に140㎜の間隙を設けてスパイラルダクト配管を施工。
オリフィスを内蔵したSDOMユニットを差し込み、4本のドリルビスを打ち込み固定、アルミテープでシールをすれば接続が完了です。
上流側、下流側の区別はなく、どの方向に取り付けていただいても構いません。
スパイラルダクトのどの口径にも対応可能です。

オーメータの仕様
仕様
材質 | オリフィス SUS304 フランジ 塩ビ樹脂(標準) SUS304製も可能 |
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適用配管 | SGP管、SS400管、SUS管、サニタリ管、その他あらゆる配管に適用可能 サイズは10A程度からΦ1000程度まで (小口径の場合は実測し納入します。) |
オーメータユニットの構造

JIS Z8762に基づいて設計されたコーナータップオリフィスです。
これを配管のフランジの間にセットするだけでシステムへの組込みは完了です。 正逆両方向オリフィスのため、いずれの流れに対しても方向を気にせず取り付けることができます。それぞれの設計条件(配管径、風量、温度、圧力)に合わせて設計いたします。
小径(10A)から大径(Φ1000)のどのようなサイズの配管に対しても設計が可能です。 粉体システムにおいて問題とならないよう、圧力損失をできるだけ抑えて設計いたします。(圧力損失は約200Pa程度です。)
表示計
オーメータはオーメータユニットと表示計で構成されております。
表示計はデジタルタイプ・アナログタイプの選択が可能です。それぞれ特長があり、ご使用に適したものをお選びください。
- デジタルおよびアナログの表示計が選択可能です。
- 組み合わせて使用あるいは複数台の設置も可能です。
- チューブをつないでオーメータユニットから50m以上も離れた場所へも設置が可能です。
デジタル表示計の特長

見やすいレッド表示です。
開閉演算機能により、風量を直接表示することができます。上下限の設定などに使えるリレー接点 2出力付です。
4-20mAアナログ出力がありますので風量の自動調整などにご使用いただくことができます。
- 見やすいLED表示
- 開平演算機能により、直接風量を表示できます。
- 上下限設定などに使える リレー接点 2出力付
- 4~20mA DCアナログ出力が可能
製品 | 長野計器 GC62 微差圧計 |
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表示 | 4桁 LED表示 文字高さ10mm |
単位表示 | 差圧 Pa、kPa m³/min L/min |
電源電圧 | 12~24V DC、 15~24VDC |
コンバータ出力 | リレー接点×2出力 上下限設定など可能 |
アナログ出力 | 4~20mA DC |
デジタル表示計(電池式)の特長

- 特殊電源が不要です。
- 液晶表示
- 開平演算機能により、直接風量を表示できます。
- 上下限設定などに使える リレー接点 2出力付
- 4~20mA DCアナログ出力が可能
製品 | 長野計器 GC63 微差圧計 |
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取り付け | パネルマウント |
許容最大圧力 | 50kPa |
表示 | 4桁 LED表示 文字高さ10mm |
単位表示 | 差圧 Pa、kPa m³/min L/min |
電源電圧 | 12~24V DC、 15~24VDC |
コンバータ出力 | リレー接点×2出力 上下限設定など可能 |
アナログ出力 | 4~20mA DC |
アナログ表示計の特長
製品 | マグネヘリックゲージ 2000 |
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取り付け | パネルマウント・平面取付 |
圧力接続口 | G1/8 |
許容最大圧力 | -67.7kPa~0.1MPa |
単位表示 | 標準 0~800Pa アナログ表示計の場合は換算表により風量を求めます。 |
納入事例
ロータリーキルン乾燥機の希釈エアーの風量測定に採用された例

オーメータ最大の納入事例
配管口径 : 1350㎜
測定風量 : 30,000 ~ 50,000 ㎥/h
(500〜830 ㎥/min)
OM型式 : OM1350S 1インチタップ型
風速計を用いて測定していたが正しく測ることが出来なかった。オーメータに交換して正しく安定して風量を測定することができるようになり、システムの運転が容易になった。
粉砕システムのトータル風量測定

分級機内臓の粉砕機のシステムへオーメータを組み込んだ例です。
分級ロータの回転数は以前からデジタル回転計で常に監視しておられたのですが、オーメータにより風量も監視することにより、システムの運転状態が安定し、製品品質の安定を得ることができ喜ばれました。
また運転条件を変更するのも容易になり喜んでいただいております。
分級システム

分級システムに採用された例です。
ピトー管方式の風量計が使用されていました。しかし表示計の針が揺れ、測定が難しかったためオーメータを採用していただきました。
オーメータに替えることにより精度よく測れるようになりました。
その結果、最適な分級条件を容易に維持することができるようになり、品質の安定、歩留まりの向上が得られ喜んでいただいております。
粉体の荷上げ時間短縮

コンプレッサ搭載
粉体運搬機
原料:硅砂
積載量:14トン
荷上げ制限時間:30分
通常は運搬車の圧力計だけで荷上げを行うが、非常に難しい目標であり、運転状態を監視するためにバッグフィルターの後にオーメータを設置し、風量の変化を見て圧送用バルブの操作を行い、目標を達成することができました。
JIS C9603に基づいた換気扇の試験装置に採用された例

換気扇の風量測定方法がJIS C9603に次のように規定されております。
この規格に基づいた試験装置をオーメータを用いて製作し納入した例です。